高血圧に関するよくある質問(Q&A)

こんにちは。高血圧といびきの内科 神保町駅前 院長の山須田です。


今回は、患者様からよくいただく高血圧に関するご質問にお答えします。

(1) 血圧は毎日自宅で測るべきですか?

はい。家庭血圧の測定は診断・治療いずれにおいても重要です。

診察室や職場の自動血圧計だけでは不十分なことが多いため、ご自宅に上腕カフ式の血圧計を用意いただくことをおすすめします。

測定のタイミングは、朝と夜の1日2回が良いです。朝は起床後排尿を済ませて朝食前に測定します。夜は入浴直後を避けて就寝前に測定します。1日2回が難しい場合は、1日1回でも構いません。

測定のポイントは、次の通りです。

・カフは心臓の高さで、安静に座った状態で測定

・測定前は飲酒、喫煙、カフェイン摂取を控える

・左右差が大きくなければ、利き手と反対側で測定

・2回測定して、差が5mmHg以内に安定したら、2回の平均値を血圧値とする

家庭血圧での治療中の目標値は、125/75mmHg未満です。

血圧記録はアプリでも紙のノートでも構いません。継続して記録することが大切です。

(2) 血圧の上(収縮期血圧)と下(拡張期血圧)、どちらが大事ですか?

どちらも重要ですが、リスクの現れ方が異なります。

収縮期血圧(上の血圧)は、心臓の収縮力と大動脈の柔軟性を反映しています。

高齢者は動脈硬化が進行し、収縮期が上昇する傾向があります。

収縮期血圧が高くなると、脳心血管病の発症リスクが高まります。

拡張期血圧(下の血圧)は、主に末梢血管抵抗を反映しています。

拡張期血圧が高くなると、腎障害や網膜症などの微小血管障害に繋がります。

つまり、「どちらも軽視できない」のが答えです。

(3) 時間帯で血圧が大きく変わります。これは問題でしょうか?

血圧は本来、自律神経の働きにより日内変動します。

睡眠中は低く、起床後に上昇し、夕方から夜にかけて再び低下します。

正常型(dipper)では、夜間血圧が日中より10~20%下がります。

しかし、以下のようなタイプは注意が必要です。

・夜間非降圧型(non-dipper):夜に十分下がらない

・夜間上昇型(riser):夜にむしろ上がる

・早朝高血圧型(morning surge):起床直後に急上昇

これらは臓器障害や脳心血管病のリスクが高いことが知られています。

特に「睡眠時無呼吸症候群」のチェックを勧めます。

また、服薬のタイミングを朝ではなく夜にするなどの対応も検討します。

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高血圧は症状がなくても、知らぬ間に体内で進行する疾患です。

適切な治療と生活習慣の見直しで、将来の脳卒中や心筋梗塞を防ぐことができます。

神保町・九段下近隣で高血圧にお悩みの方は、ぜひ当院までご相談ください。

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