肥満症、なぜ治療が必要?
当院の主な治療対象である「高血圧」「睡眠時無呼吸症候群」など肥満症が関連する疾患は多く、ダイエットはそれらの本治を目指す上で欠かせない要素になっています。とはいえ、多忙な社会人の場合、時間的制約からダイエットが一向に進まない方もいらっしゃるかと思います。
ここでは保険診療で使用される薬剤の中で減量効果があるものをご紹介いたします。肥満症治療に関して、食事療法・運動療法などの生活習慣是正だけでは解決せずお悩みの方は、当院までご相談ください。
*原則BMI25以上の肥満がある方を対象としています(美容目的等は対象外です)。
*対象とならない方…妊娠中・授乳中の方、未成年の方、高齢の方、活動性疾患(感染症・膵炎・がん・重度の胃腸障害など)治療中の方、1型糖尿病の方、膵臓疾患・甲状腺疾患・腸閉塞の既往がある方、使用予定薬剤にアレルギー歴のある方、摂食障害の方、BMI23未満の方、ピル・ワーファリン内服中の方、その他医師が不適と判断した方
~ このような方におすすめです ~
・BMIが25以上、腹囲が男性85cm/女性90cm以上の方
・高血圧、睡眠時無呼吸症候群、高脂血症、糖尿病、脂肪肝など生活習慣病がある方

・食事療法・運動療法をしたものの、自力では痩せられなかった方
マンジャロ


マンジャロ(チルゼパチド) GLP-1/GIP受容体作動薬(注射薬)

マンジャロはGIPとGLP-1の2種のインクレチン作用を発現することにより、血糖と食欲を抑え、満腹感を維持し、体重を減らす効果があります。(SURPASS-2試験:40週マンジャロ5mg、10mg、15mg投与にて体重がそれぞれ7.6kg、9.3kg、11.2kg減少。SURMOUNT-1試験:72週5mg、10mg、15mg投与にて体重がそれぞれ15.0%、19.5%、20.9%減少。)
注射を開始します(ご自身で簡単に注射が可能なキットです。針が細いので痛みは少ないです。)。4週間投与した後、週1回5mgに増量し維持用量とします。
□ マンジャロの副作用
主に悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲減退、低血糖、過敏反応、腸閉塞、注射部位の腫脹などがあります。また、重大な副作用として急性膵炎、胆管炎が報告されています。
□ 費用
マンジャロ 2.5mg 1ヶ月分(4本) | 20,000円 (税込) |
マンジャロ 5mg 1ヶ月分(4本) | 30,000円 (税込) |
リベルサス


リベルサス(セマグルチド) GLP-1受容体作動薬(内服薬)
リベルサスはGLP-1受容体に作用し、血糖と食欲を抑え、満腹感を維持し、体重を減らす効果があります。効果はマンジャロに劣りますが、内服薬なので注射が苦手な方でも大丈夫です。3mg/日を1ヶ月内服後、7mg/日に増量し維持量とします。
服用方法…起床時空腹状態でコップ約半分の水(約120ml以下)で1錠内服します。服用後少なくとも30分は飲食および他剤服用を控えてください。
□ リベルサスの副作用
主に悪心、嘔吐、下痢、便秘、腹痛、消化不良、食欲減退、低血糖、過敏反応、腸閉塞などがあります。また、重大な副作用として急性膵炎、胆管炎が報告されています。
□ 費用
リベルサス 3mg 1ヶ月分(30錠) | 8,580円 (税込) |
リベルサス 7mg 1ヶ月分(30錠) | 16,280円 (税込) |
・医師の判断により、適宜採血チェックを行います。 ・以下の同意をいただいた方のみ処方いたします。 (1)未承認医薬品等(異なる目的での使用):マンジャロおよびリベルサスは、2型糖尿病治療薬として厚生労働省に承認されています。肥満症の治療目的での処方は国内で承認されていません。 (2)入手経路等:国内の医薬品卸業者よりお国内承認薬を仕入れしております。 (3)国内の承認医薬品等の有無:国内では、ウゴービ(セマグルチド)が肥満症治療薬として承認されています。 (4)諸外国における安全性等に関わる情報:GLP-1受容体作動薬の注射製剤がFDAで肥満治療薬として承認されていますが、諸外国でも美容・痩身・ダイエット等を目的とした使用は承認されておらず、明らかになっていない重大なリスクが存在する可能性があります。 (5)医薬品副作用被害救済制度について:万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります |