EDとは?
EDは勃起が不十分なために性行為に支障があることをいい、具体的には以下のような症状を指します。
・勃起の硬さが弱くなった
・勃起が短時間で萎えてしまう
・一度萎えると再勃起が難しい
・全く勃起しない
EDの主な原因は血管障害、神経障害、加齢による男性ホルモン低下、精神的要因、薬の副作用などが挙げられます。高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群、虚血性心疾患などはEDのリスク因子になります。
国内のED患者数は推計1130万人で、40歳代でおよそ2割、50歳代で3割が該当します。近年は効果的な飲み薬の登場により治療ができるようになりました。上記症状にあてはまることがありましたら、ぜひご相談ください。
□ 治療薬の種類と特徴
バイアグラ | レビトラ ※現在はジェネリックのみ | シアリス | |
一般名 | シルデナフィル | バルデナフィル | タダラフィル |
世代 | 第一世代(1999年) | 第二世代(2004年) | 第三世代(2007年) |
食事の影響 | 空腹時に服用 | 脂肪食の影響あり | 影響ほぼなし |
作用時間 | 4~5時間 | 4~5時間 | 36時間 |
効果発現までの時間 | 約1時間 | 約1時間 | 約1時間 |
□ 作用機序
ホスホジエステラーゼ5(PDE5)を阻害することにより平滑筋を弛緩させ、陰茎海綿体の血流を増加させます。
□ 服用方法
満腹時を避け、性行為の約1時間以上前に服用します。グレープフルーツは薬の作用が増強され予期せぬ副作用を発症するリスクがあるため、摂取はお控えください。
□ ED治療薬(PDE5阻害薬)を服用できない場合
・狭心症の治療で硝酸薬を使用している場合
・リトナビルやダルナビルなど強力なCYP3A4阻害薬を服用している場合
・リオシグアトなどsGC刺激薬(肺動脈性肺高血圧治療薬)を服用している場合
・今までにPDE5阻害薬を服用して過敏症を起こしたことがある
・心血管系の病気があり、医師より性行為が不適当だと診断されている(不安定狭心症、発作性頻拍、心房細動、脈拍が40以下の徐脈、脈拍が100以上の頻脈など)
・重度の肝機能障害
・低血圧(90/50mmHg未満)や高血圧(170/100mmHg以上)で、その治療が不十分
・心筋梗塞発作や脳卒中のあと6ヶ月以内
・網膜色素変性症
□ 副作用
軽い頭痛や顔面紅潮が出現することがあります。他、動悸、鼻づまり、目の充血、めまい、消化不良などが挙げられます。極稀に発疹や蕁麻疹が報告されています。
□ 処方価格
バイアグラ50mg 1錠 | 1,600円(税込) |
バルデナフィル20mg 1錠 | 1,600円(税込) |
シアリス20mg 1錠 | 1,600円(税込) |